歴史漫画「ヴィンランド・サガ」ヴァイキングの青年の物語

記念すべき第一回に紹介するのはヴィンランド・サガです!

タイトルを聞いたことのない方も多いのではないでしょうか?

私の大好きな歴史漫画の一つで、内容が非常に深いです!

目次

 

1.漫画連載データ

連載時期 2005~
作者 幸村誠
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
巻数 既刊19巻

 

2.主なあらすじ、概要

11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられたヴァイキングにより戦火にまみれていた。彼らは、ヨーロッパの海という海、川という川に出没し、恐るべき速度で襲撃と略奪を繰り返していた。

その中に、父親を殺され、復讐のため戦場を駆け抜けた2本の短剣を武器にする凄腕の少年・トルフィンがいた。

彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、生きるために戦っていく。

3.ある程度史実に基づいた作品

完全に史実に基づいているわけではありませんが、それをもとにしたフィクションとして描かれているようです。

そういうこともあって、出てくる衣装、小物や建物などは、その当時のものを忠実に再現しているものが多くあります。

他の歴史漫画より、その辺はしっかり調べて描かれていると思います。

また、現代とはかけ離れた倫理観など、当時の人々の細かな内面もしっかりと描写されているように思えました。

当時の殺伐とした雰囲気がすんごい伝わってきます。

4.熱い戦闘シーン

戦闘シーンの一つ一つに力強さと躍動感があり、一気に引き込まれます。

画力が半端ないです・・・・

普通の少年漫画の戦闘より全然すごいと思いますw

ただ、色々と鮮明に描かれすぎているので、グロいのがダメな人はあれかもしれないですね。

一人がめちゃくちゃ強かったりするところは、「キングダム」なんかと少し似てるかもしれません。

そういうの一騎当千っていうんでしたっけ?

5.戦闘シーンだけじゃない

もちろん、見るべきポイントは絵だけではありません!

キャラクターの心理描写が丁寧かつリアルです。特に主人公の心情の変化や成長なんかには引き込まれました。

もちろん、主人公だけではなく、その周りの人々の心理描写もしっかりとされています。

絵がうまいので、そういった描写がよりわかり易くなっています。

絵がうますぎんよ・・・・・

6.まとめ

この作品は絵もストーリーも文句がつけようがないくらい素晴らしいと思います。

ストーリーについてはあまり触れなかったのですが、一気に引き込まれること間違いなしょう。

巻数は19巻と少なくはありませんが、きっと一気に読めてしまうのではないでしょうか。

この時代に詳しくない方であっても、問題なく楽しめる作品です。(知っていれば、もっと楽しめるのかもしれませんが)

本当はストーリーと史実を絡めて考察とかをできたらなあと思っていたのですが、今回はあくまでも作品紹介なのでやりません。

また別の機会にやりたいと思います。

ネタバレをしないように書くのは難しいですねw

初めての紹介であまりいい文書ではなかったと思うのですが、これを機に皆さんに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 

歴史漫画「応天の門」天才菅原道真が謎を解き明かしていく!

皆さん、こんにちは

二回目に紹介する漫画は応天の門です!

この漫画も初めて聞いたという方が多いのではないでしょうか

今では天神さまとして祭られている菅原道真の若かりし頃描いたクライム・サスペンスです。

目次

 

1.漫画連載データ

連載時期 2013~
作者 灰原薬
出版社 新潮社
掲載誌 月刊コミック@パンチ
巻数 既刊7巻

2.主なあらすじ、概要

藤原氏が朝廷の実権を掌握しつつあった時代。平安京の貴族たちの間では、不可解な事件や出来事は、当時信じられていた鬼や物の怪などが引き起こすものだと思われていた。

そんな事件の一つを共に解決した業平と道真は、以降も都で起こる怪奇事件を解き明かしていくが、次第に事件の背後に関わる藤原氏と伴氏の勢力争いに巻き込まれることになる。

3.登場人物のイメージ

菅原道真というとおっさんのイメージが強いので、青年の道真はなかなか新鮮でした。また、在原業平も女たらしなお兄さんってイメージだったのですが、こちらだといい感じのおっさんでした。

藤原はやっぱり悪い感じで描かれていますねw

こっちはイメージ通りでした。

その他の人物は、名前は何となく聞いたことがあるよくらいなので・・・

4.ガリレオのような

物語の流れとしては不可解な事件が起こり、それを道真が科学的に解決!って感じですかね。

当時はやはりそういった出来事を物の怪などの仕業だと考える人が多かったのかもしれませんね。

方違えや物忌みをみんな信じていた時代ですから・・・・・

ただ、道真はそんなの信じないぞってスタンスですw

問題を解決したときはなかなか痛快です!

あと、業平は道真に頼りまくりですw

5.史実と漫画

時代は藤原家が摂関政治を確立するちょうどそのころです。

出来事一つ一つは史実に基づいているのかはわかりませんが、大まかな流れは史実通りに進んでいくと思われます。

日本史に詳しい方などはより楽しめるかと!

あっ、ただ結果なんとなくわかっちゃうと思いますけどw

ラストはあの事件を解決して終わりかなw

6.まとめ

一話一話しっかりと描かれているので、飽きずにサッと読めちゃうと思います。

絵も特別うまいというわけではありませんが、ストーリーに一気に引き込まれますよ。

今後ストーリーはさらに盛り上がっていくと思うので、期待ですね!

紫式部などより前をテーマにした平安時代の漫画はあまり多くないと思うので、ぜひ読んでみて下さい!

あと、歴史漫画にしては刊行ペースが遅くないかな?

歴史漫画「雪花の虎」 女武将上杉謙信を描く

皆さん、こんにちは

今回紹介するのは、上杉謙信が主人公の雪花の虎です。

上杉謙信が女性だったという説がありますが、そのままそれを漫画化してしまったのがこの作品です!

流石、東村アキコ先生です。

1.漫画連載データ

連載時期 2015~
作者 東村アキコ
出版社 小学館
掲載誌 ビックコミックス増刊ヒバナ
巻数 既刊5巻

2.あらすじ

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信
毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった。
越後の春日山城城主・長尾為景に第3子が誕生した。
不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして期待された赤子は、
しかし女児だった。
失望する為景であったが「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」とすぐに決意する。
そして虎千代は男子と同様に武道と学問を学び育っていく。

越後の虎、女・上杉謙信の一代記がいま、始まる!!

3.割と史実に忠実に描かれている

自分自身若い頃の上杉謙信のことをあまり詳しく知らなかったのですが、初陣から当主になるまでの流れは史実に沿っているのではないでしょうか。

ただ、上杉謙信が女性だったという体で描いているので、戦ではない小さな出来事なんかは全然違うと思いますw

まあ、歴史を題材にするとどの作品でもそうなってしまうのですがw

ただ、意外と戦の内容なんかが詳しく描かれていたりします。

刺繍の柄なんかも、作者曰く、しっかりと描き込んでいるところもあるそうです。

4.歴史が苦手でもOK

詳細な歴史上の説明を要する際は、歴史が苦手な人に向けた「アキコのティータイム」という雑談や近況を交えた簡易な説明が同じページの下部で展開されます。

すごい噛み砕いて描いて下さっているので、すごいわかり易いと思います。

また、比較的どの場面でも真剣になりすぎないようになっているように感じました。

勿論、真剣な場面もありますよw

そういった意味でも、歴史が苦手な人でも読みやすいのかなと思いました。

作者も歴史苦手らしいですしw

5.女性としての謙信

謙信というと、髭を生やしてるあの肖像画を思い浮かべます。

みなさんもそうじゃないでしょうか

ただ、その一方で正義や理想などを求めて戦い続けた人というイメージもありませんか?

実際、史実の謙信はハイリスク&ローリターンな戦を多くやっています。

謙信はロマンチストだったみたいですね。

そういう点からだと女性の謙信というのはそんなに本来のイメージから外れないように思えます。

武将が男ばかりのこの時代に、女性である謙信だからこそできることもあるみたいなのが、この作品のテーマになっていきそうです。

6.まとめ

歴史の漫画は話の内容が難しくなりがちですが、この漫画は作者が東村アキコさんということもあって、大変読みやすいです。

出ている巻数もまだ5巻と少ないのですぐに読めてしまうのではないでしょうか。

また、先程も書いたように、歴史の苦手な方であっても全然大丈夫です。

女城主直虎が話題になっていますが、それとはまた違った女当主謙信もぜひ読んでみて下さい!

 

 

歴史漫画「ヒストリエ」 アレキサンダー大王に仕えた天才の物語

みなさん、こんにちは

今回紹介するのは、紀元前4世紀のペルシアを描いたヒストリエです。

寄生獣で有名な岩明均先生が描いており、2012年には手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した作品です。

一度は見たことがあるであろう「ば~~っかじゃねぇの!?」の元ネタの作品です。

目次

 

1.漫画掲載データ

連載時期 2013~
作者 岩明均
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
巻数 既刊10巻

2.あらすじ

舞台は紀元前4世紀、古代ギリシア
後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネス
蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。
そこから、彼の波乱の旅が幕を開けるのであった。

3.歴史に沿ったストーリー

毎回、歴史漫画を紹介する時歴史にどれほど忠実かとかを書くのですが、この作品も大まかな流れは史実に沿っています。

エウメネス自体も、当時の書物などに登場する実在の人物です。

漫画ではスキタイ出身ということになっているのですが、実際にそうであったかどうかは定かではないようです。

そのほかにも、アレキサンダー大王が二重人格だったりと、漫画オリジナルの部分もあります。

4.主人公が万能

主人公のエウメネスは頭もきれ、剣の腕もたちます。

いわゆる、俺TUEEEと呼ばれる作品に近いです。

まあ、見ていて気持ちいいのですがw

ただ、少年漫画的な要素が強い作品ではないので、そういうのが嫌いな人でも全然大丈夫だと思います。

5.絵がうまいわけではないが

正直、岩明先生の絵は特別うまいわけではないと思います。

ヴィンランド・サガほど、戦闘描写が力強く躍動感がある訳でもなく、出てくる建物、道具、衣装が細かく描かれている訳ではありません。

ただ、そんなことが気にならない程、ストーリーが面白く、また、登場人物の心理描写が上手だと思います。

読めば読むほど、引き込まれていきますよw

6.まとめ

大まかな流れは史実に忠実なので、歴史が好きな方はより楽しめるのではないでしょうか。

ただ、この時代にあまり詳しくなかった私も、ハマって一気に全巻読んでしまったので、毎度のことながらしっかりと楽しめると思います。

刊行ペースが非常に遅く、単行本が2年に一回程度の作品なのですが、その分内容が濃いと思います。

毎回思うんですが、この手の漫画は本当に刊行ペースが遅いですねw

描くの時間がかかるからだとは思うのですがw

絶対にはまると思うので、ぜひ!

 

 

 

歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」 歴史の闇に葬られた英雄

皆さん、こんにちは

今回紹介するのは、真面目な歴史漫画チェーザレ 破壊の創造者です!

正直、今まで紹介してきた漫画の中で一番真面目な作品ですw

1.漫画掲載データ

2.あらすじ

1491年、11月。フィレンツェの大富豪ロレンツォ・デ・メディチに見込まれたアンジェロは、各国から貴族や有力市民の子弟が集まる名門・サピエンツァ大学ピサ校に入学、一人の青年と出会う。
彼の名はチェーザレ
スペイン出身で、父は教皇庁のナンバー2という名門貴族。
はるか昔、全ヨーロッパを支配し巨大な帝国を築いた英雄と同じ名を持つ青年は、のちに現代政治学の祖・ニッコロ・マキァヴェッリの名著『君主論』のモデルとなり政治の天才と謳われた人物だった……。
現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェーザレ・ボルジア。争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。

3.漫画と史実

かなりしっかりと調べられているらしいので、史実にしかっりと沿っていると思います。

ストーリーはもちろんのこと、建物など描画の細部までしっかりと描いています。

チェーザレについての文献を、専門家と共に精査し、作品を仕上げているそうな。

背景の絵なんかはすごい描き込まれていると思います。

4.歴史が苦手な人は・・・・

いままで紹介してきた中で最も、歴史漫画っぽいですかね。

ただ、その分内容が難しいように感じました。

2.3回読み直しちゃいましたw

あと、名前が発音しにくいのもあって覚えづらく、顔も忘れちゃうw

ただ、しっかりと説明が載っているので大丈夫だと思います。

私自身、この時代のことは全く知らんかったのですが、今ではしっかりと話についていけるようになりました。

アサシンクリード2なんかの時代とかぶっていますねw

全然関係ないですねw

ストーリの背景なんかは少し難しいですが、一回分かればすっと話が入ってくると思います

5.絵

惣領冬実さんは少女漫画を描いていた方なので、絵の癖が強いんじゃないと思う方もいるかもしれませんが、全然そんなことないです。

正直、少女漫画の絵は苦手なのですが、チェーザレは問題なく読むことができましたw

確かに、今どきの絵とは言い難いですが。

ただ、先ほども書いたように、背景の建物から装飾に至るまで、本当に細かく描かれていて綺麗でした。

6.まとめ

正直、この漫画は人を選ぶような気がします。

ただ、少しでも興味があるなら一読の価値ありだと思います。

また、他の作品ではただの悪役として描かれがちなチェーザレが、この作品では全く異なるイメージで描かれています。

元から、チェーザレを知っている人からすると違和感があるかもしれませんね。

漫画ではまだチェーザレは若いので、どんどんイメージ通りになっていくのかどうか楽しみですねw

あと、この漫画も刊行ペースがめちゃくちゃ遅いです。

早く、新刊出てくれやw

はじめまして

皆さん、はじめまして

シバ です

このブログでは、主に漫画、映画の紹介なんかをしていけたらなあと思っています。

最初は自分が大好きな歴史漫画を記事にしていきます。

皆さんの漫画選びの参考にすこしでもなればなあと思っとります。

出し惜しみせずにやっていきますよ!

投稿ペースは一定になるように頑張ります!

ブログを書くのは初めてなので、うまく機能などを使いこなすことができていませんが、ぜひ温かい目で見守ってください!