歴史漫画「ヒストリエ」 アレキサンダー大王に仕えた天才の物語

みなさん、こんにちは

今回紹介するのは、紀元前4世紀のペルシアを描いたヒストリエです。

寄生獣で有名な岩明均先生が描いており、2012年には手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した作品です。

一度は見たことがあるであろう「ば~~っかじゃねぇの!?」の元ネタの作品です。

目次

 

1.漫画掲載データ

連載時期 2013~
作者 岩明均
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
巻数 既刊10巻

2.あらすじ

舞台は紀元前4世紀、古代ギリシア
後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネス
蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。
そこから、彼の波乱の旅が幕を開けるのであった。

3.歴史に沿ったストーリー

毎回、歴史漫画を紹介する時歴史にどれほど忠実かとかを書くのですが、この作品も大まかな流れは史実に沿っています。

エウメネス自体も、当時の書物などに登場する実在の人物です。

漫画ではスキタイ出身ということになっているのですが、実際にそうであったかどうかは定かではないようです。

そのほかにも、アレキサンダー大王が二重人格だったりと、漫画オリジナルの部分もあります。

4.主人公が万能

主人公のエウメネスは頭もきれ、剣の腕もたちます。

いわゆる、俺TUEEEと呼ばれる作品に近いです。

まあ、見ていて気持ちいいのですがw

ただ、少年漫画的な要素が強い作品ではないので、そういうのが嫌いな人でも全然大丈夫だと思います。

5.絵がうまいわけではないが

正直、岩明先生の絵は特別うまいわけではないと思います。

ヴィンランド・サガほど、戦闘描写が力強く躍動感がある訳でもなく、出てくる建物、道具、衣装が細かく描かれている訳ではありません。

ただ、そんなことが気にならない程、ストーリーが面白く、また、登場人物の心理描写が上手だと思います。

読めば読むほど、引き込まれていきますよw

6.まとめ

大まかな流れは史実に忠実なので、歴史が好きな方はより楽しめるのではないでしょうか。

ただ、この時代にあまり詳しくなかった私も、ハマって一気に全巻読んでしまったので、毎度のことながらしっかりと楽しめると思います。

刊行ペースが非常に遅く、単行本が2年に一回程度の作品なのですが、その分内容が濃いと思います。

毎回思うんですが、この手の漫画は本当に刊行ペースが遅いですねw

描くの時間がかかるからだとは思うのですがw

絶対にはまると思うので、ぜひ!