歴史漫画「雪花の虎」 女武将上杉謙信を描く

皆さん、こんにちは

今回紹介するのは、上杉謙信が主人公の雪花の虎です。

上杉謙信が女性だったという説がありますが、そのままそれを漫画化してしまったのがこの作品です!

流石、東村アキコ先生です。

1.漫画連載データ

連載時期 2015~
作者 東村アキコ
出版社 小学館
掲載誌 ビックコミックス増刊ヒバナ
巻数 既刊5巻

2.あらすじ

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信
毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった。
越後の春日山城城主・長尾為景に第3子が誕生した。
不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして期待された赤子は、
しかし女児だった。
失望する為景であったが「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」とすぐに決意する。
そして虎千代は男子と同様に武道と学問を学び育っていく。

越後の虎、女・上杉謙信の一代記がいま、始まる!!

3.割と史実に忠実に描かれている

自分自身若い頃の上杉謙信のことをあまり詳しく知らなかったのですが、初陣から当主になるまでの流れは史実に沿っているのではないでしょうか。

ただ、上杉謙信が女性だったという体で描いているので、戦ではない小さな出来事なんかは全然違うと思いますw

まあ、歴史を題材にするとどの作品でもそうなってしまうのですがw

ただ、意外と戦の内容なんかが詳しく描かれていたりします。

刺繍の柄なんかも、作者曰く、しっかりと描き込んでいるところもあるそうです。

4.歴史が苦手でもOK

詳細な歴史上の説明を要する際は、歴史が苦手な人に向けた「アキコのティータイム」という雑談や近況を交えた簡易な説明が同じページの下部で展開されます。

すごい噛み砕いて描いて下さっているので、すごいわかり易いと思います。

また、比較的どの場面でも真剣になりすぎないようになっているように感じました。

勿論、真剣な場面もありますよw

そういった意味でも、歴史が苦手な人でも読みやすいのかなと思いました。

作者も歴史苦手らしいですしw

5.女性としての謙信

謙信というと、髭を生やしてるあの肖像画を思い浮かべます。

みなさんもそうじゃないでしょうか

ただ、その一方で正義や理想などを求めて戦い続けた人というイメージもありませんか?

実際、史実の謙信はハイリスク&ローリターンな戦を多くやっています。

謙信はロマンチストだったみたいですね。

そういう点からだと女性の謙信というのはそんなに本来のイメージから外れないように思えます。

武将が男ばかりのこの時代に、女性である謙信だからこそできることもあるみたいなのが、この作品のテーマになっていきそうです。

6.まとめ

歴史の漫画は話の内容が難しくなりがちですが、この漫画は作者が東村アキコさんということもあって、大変読みやすいです。

出ている巻数もまだ5巻と少ないのですぐに読めてしまうのではないでしょうか。

また、先程も書いたように、歴史の苦手な方であっても全然大丈夫です。

女城主直虎が話題になっていますが、それとはまた違った女当主謙信もぜひ読んでみて下さい!